コラム

  • コラム

ガラスクロスとは?原材料となるガラス繊維の種類から使用用途まで徹底解説

さまざまな分野の産業において、耐熱性や耐久性に優れたシートであるガラスクロスが重宝されています。ガラスクロスは、材料となるガラス繊維の種類や配合する成分によって異なる特性を持つため、自社製品により適したものを選定することが重要です。この記事では、ガラスクロスやガラス繊維の種類、使用用途まで分かりやすく解説します。 ガラスクロスとは ガラスクロスとは、ガラス繊維(ガラスヤーン)を主成分として製造される織物のことです。溶かしたガラスを薄く引き伸ばしながら繊維状にしたものであり、工業用として生産された無機繊維としては最初のものでもあります。 ガラスクロスは、自動車産業や電子機器の製造、建築の材料などの分野で使用されており、耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・高強度・耐久性などに優れているのが特徴です。 採用するガラス繊維の種類や織り方によって、異なる特性や強度を得られます。そのため、使用する産業や目的に応じて適切なガラスクロスを選ぶことが重要です。 ガラス繊維の種類 ガラス繊維によって異なる特性をおさえておくことで、自社の事業・産業に必要なガラスクロスを選びやすくなります。 ここでは、代表的な5種類のガラス繊維を詳しく紹介します。 Eガラス繊維(無アルカリガラス ) Eガラス繊維は、ガラス製造で不可欠なアルカリ成分をほとんど含まない、無アルカリガラスの一種です。 溶解温度を下げるアルカリ成分が少ない分、耐熱性の高いホウ素を使用しているため、熱膨張率を抑えながら急激な温度変化に対応できるようになっています。ガラス繊維の中でも比較的低コストであり、非常に優れた電気絶縁性を誇り、繊維強化プラスチック(FRP)として自動車産業や電子機器の製造、建築の材料など幅広いシーンで活用されています。 Sガラス繊維 Eガラス繊維よりも高強度、高弾性に優れているのがSガラス繊維です。アルミナ(AL203)という弾力性を高める元素を多く含んでいるのが特徴で、Eガラス繊維よりも引張弾性が約20%、引張強度が約35%高いです。さらに酸化マグネシウムも多く含まれていることから、耐熱性にも優れており、熱膨張係数が小さいというメリットもあります。ただし、融解温度が相対的に高いことから、Eガラス繊維よりも数倍高いコストで取引されています。航空宇宙・軍事・スポーツ用具などの用途に活用されています。 Cガラス繊維(含アルカリガラス ) アルカリ成分を多く含んでいるのがCガラス繊維です。 融解温度を下げられるアルカリ成分ですが、酸への耐性を向上させる効果にも期待できます。Cガラス繊維を含んだガラスクロスを採用した製品は、酸化しやすい屋外での長期間使用を可能にします。耐酸性能力の高い製品や材料を製造したい場合に、Cガラス繊維が有効な選択肢となります。 ARガラス繊維 ARガラス繊維は、ガラスクロスの耐アルカリ性能を向上させられる繊維です。 機械的強度と破壊靭性が高いジルコニア(ZrO2)という成分を多く含んでおり、優れた耐アルカリ性を発揮します。 ガラス繊維とコンクリートの併用を実現させたのがARガラス繊維であり、コンクリート建造物の修復剤でも活用されています。 ECRガラス繊維 Eガラスを溶解する際に、発生・揮発するホウ素とフッ素分子は、人体および環境に有害な成分であることが知られています。 ECRガラス繊維は、有害性のあるホウ素(B2O3)とフッ素分子(F2)を含まない素材です。耐蝕性(耐酸性)・耐水性・耐熱性に優れ、Eガラス以上の機械的強度と同等の電気特性を備えているため、ガラスクロスの主成分でより需要が高まることが期待されています。人にも環境にもやさしいガラス繊維ですが、酸化チタンを使用しているため調達コストが高い傾向にあります。 ガラス繊維を使用した不燃シート「フジエース」 フジエースはガラス繊維を織り込んだガラスクロスに耐火コーティングを施し、耐火性・強度を向上させた製品です。 ガラスクロスの使用用途 特性の異なるガラス繊維を加工して作られたガラスクロスは、さまざまな分野の産業で活用されています。 ここからは、ガラスクロスの使用用途について詳しく解説します。 FRTP(ガラス繊維強化熱可塑性プラスチック) FRTPは、熱可塑性樹脂をガラス長繊維で補強した繊維強化プラスチックです。 以下のような分野でFRTPが使用されています。 自動車部品(バンパー、ドアハンドル、エアバッグカバー、エンジンカバーなど) 電気・電子部品(コネクター・リレー・スイッチ・プリント基板など) 機械部品(ギア、ベアリング、ブッシュ、ローラーなど) その他(スポーツ用品、医療用品、建築材料) 熱可塑性樹脂とは、加熱によって溶けて再使用できる樹脂のことで、ポリカーボネートやポリプロピレン、ABS、塩化ビニールなどが代表されます。FRTPは、上記のような熱可塑性樹脂にガラス繊維を補強材として混ぜたり、射出成形したりすることで作られます。金属と比較して軽くて強度があり、優れた耐熱性と耐摩擦性も備えています。 熱で変形しにくく寸法安定性を向上させる材料であり、FRPに並ぶ代表的な複合材料として重宝されている材料です。 FRP(ガラス繊維強化熱硬化性プラスチック) FRPは、樹脂プラスチックにガラス繊維や炭素繊維などを混合させた複合材料です。 以下のような分野でFRPが使用されています。 建築材料(洗面台、浴槽、ユニットバス、浄化槽、窓枠など) 航空機・宇宙機(アルミニウム合金の代替材料) 船舶(小型船舶の船体、ボート、ヨットなど) 車両(自動車や鉄道車両の内外装など) スポーツ用品(テニスラケット、ゴルフクラブなど) その他(信号機、プリント基板、郵便ポスト、楽器など) FRPに使用されている樹脂は、不飽和ポリエステル・フェノール・エポキシ・ビニルエステルなどの熱硬化性樹脂と、ポリプロピレン・ナイロン・ABSなどの熱可塑性樹脂です。樹脂をガラス繊維で補強することで、優れた電気絶縁性・耐熱性・寸法安定性を備えています。高精度な部品や材料の製造において、非常に需要の高いガラスクロスです。 GRC(ガラス繊維強化セメント板) GRCは、従来の技術では成し得なかった、セメントまたはセメントモルタルを耐アルカリガラス繊維で補強したガラスクロスです。 以下のような分野でGRCが使用されています。 建築(外壁カーテンウォール、内壁、内外装部材、天井・軒天井、床・屋根、建築部品など) 土木(道路用、鉄道用、水管理用、農業用、産業用、景観材など) その他(モニュメント、記念像、文化財など) かつてのセメント製品よりも、軽量で耐衝撃性や曲げ強度が大幅に優れていながら、繊細で自由な造形にも対応できます。  GRCは、成形や施工が容易なことから、工期や建設コストの低減にも寄与するガラスクロスです。 FRR(ガラス繊維強化ゴム) FRRとは、表面に屈曲性を付与し、ゴムとの接着性を高める加工をしたガラス長繊維を用いてゴムを補強した複合材料のことです。 以下のような分野でFRRが使用されています。 ベルト類(タイミングベルトやコンベヤベルトなど タイヤ(カーカス層やベルト層など) ホース(エアーホースや水道ホースなど) FRRの特徴は、引っ張りの強度や耐熱性の高さです。その特性から、車両のタイヤやベルト類などの苛酷な屈曲疲労のかかる部品で活用されています。 より快適な交通を実現させるために不可欠な素材として、近年注目を集めています。 ガラスペーパー ガラスペーパーとは、ガラス繊維を主体とした湿式抄紙法やガラス繊維単体で抄紙のことです。湿式抄紙法では、ガラス繊維とパルプ・合成繊維・エンプラ繊維などを配合します。 以下のような分野でガラスペーパーが使用されています。 建材(屋根材、床材、壁紙、断熱材、防水・防蝕・防災用シートなど) 電気・電子機器(エアコン、テレビ、LED照明、アミューズメント、自動車などの基板材料や絶縁体、フィルター材など) 産業資材(下水管や電力管、各種FRP材として社会インフラや生産現場など) ガラスペーパーは、紙と比較して耐水性が高く、引っ張りに方向性がないのが特徴です。この特性から、建材やフィルターなどで活用されています。 織物 ガラス繊維を縦横に組み合わせて作った織物は、非常に幅広い用途で活用できます。 工業用資材(ダクトの保温・保冷、防水・防蝕防災用のシート材・テープ、集塵装置、アルミ濾過用など) 建材(カーテン、壁張り、防虫網など) 縦と横どちらにも強度が高いのがガラス繊維の織物の特徴です。 ガラスクロスは、加工で配合する成分や繊維によって、耐久性・耐熱性・耐水性・耐衝撃性などが異なります。産業にガラスクロスを導入する際は、どのような分野に適した特性を持っているのかを細かく調べましょう。 ガラスクロス(ガラス繊維)を使用する際の注意点 ガラスクロスを生産・製造に導入する際は、以下の注意点やデメリットも理解しておきましょう。 ガラス繊維に触れるとチクチクしたり痒くなったりすることがある ガラス繊維を加工する際に吸引する可能性がある ガラスクロスの耐熱温度は高くても250℃〜350℃くらい ガラス繊維のチクチクに関しては一時的なものであり、皮膚炎やアレルギーの原因にはなりません。また、粉塵のように吸引する可能性がありますが、人に対する発がん性が一切認められていないため安全です。ガラス繊維をガラスクロスに加工した場合は、再飛散がほとんどなく、健康に影響を与えることはありません。耐熱温度は、ガラス繊維の密度や種類によって異なりますが、一般的に250℃〜350℃とされています。したがって、製造において500℃以上や1,000℃といった耐熱温度を求める場合、ガラスクロスは適していません。 不燃シート「フジエース」なら耐熱温度が約500℃ ガラスクロスよりも耐熱性の高い不燃シートを必要とするシーンにおすすめなのが、藤森工業が開発した「フジエース」です。フジエースの特徴や使用用途を分かりやすく解説します。 耐熱温度が約500℃ フジエースは、不燃ガラス繊維織物と特殊な耐熱塗料を含浸塗工させた不燃シートです。耐熱性がガラスクロスよりも非常に優れており、約500℃までの熱に耐えることができます。耐熱遮断性や断熱性も高く、炎や煙をほとんど発生させません。 引張強度と引裂強度が高い フジエースは、引張強度と引裂強度が高く、高性能な不燃シートです。 耐久性に優れていることから、溶接・溶断作業に発生するスパッターやノロに対応でき、安全な作業環境の維持に寄与します。 柔軟性があり裁断・縫製加工が容易 優れた耐熱性・耐久性がありながら、柔軟性も備えているのがフジエースの魅力です。裁断・縫製加工が容易であるため、クライアントの要件に合わせた保護カバーや不燃間仕切りシートなどを製造できます。 発がん性なく安全に使用できる フジエースには、アスベストのように発がん性物質や有害物質が発生しません。 労働安全衛生上で非常に優れた不燃シートであり、グレードに応じて国土交通省認定や不燃材A種認定、各種認定などを取得しています。 撥水性があり屋外でも使える 撥水性を備えたフジエースは、屋内外問わず、さまざまな分野の産業やシーンで利用されています。 電設ケーブルの保護カバーや防火防炎垂れ幕、断熱ダクトカバーなど、主に工業用資材の製造で幅広く活用できます。 2種類のラインナップを用意 フジエースは、厚さや引張強度、防炎規格などが異なる2種類のラインナップで提供しています。導入を検討される際に参考にしてください。 1050mm×30m巻930mm×50m巻0.8<>td縦: 1000インストロン型引張試験 測定項目FG-4300FG-4010試験方法寸法(幅mm×巻m数)厚さ(mm)0.2マイクロメーター重量(g/m2)930400メトラー電子天秤引張強度(N/25mm)縦:1960縦:1000インストロン型引張試験引張強度(N/25mm)横:1000横:1000引張速度300mm/min引張伸度(%)縦:6縦:6つかみ間隔 200mm引張伸度(%)横:3横:2.5サンプル巾50mm引裂強度(N)縦:24.5縦:70シングルタング法引裂強度(N)横:24横:70引張速度500mm/min防炎規格JIS-A-1323-1995A種合格UL94燃焼クラスV-0相当-国土交通省不燃材適合品◯-- 産業資材の製造は藤森工業にお任せください! ガラスクロスは、高温環境に耐えられる耐熱性や優れた耐久性を持ち、幅広い産業で活用されています。 主成分となるガラス繊維の種類や配合する成分・素材によって特性が異なるため、自社製品の製造と親和性の高いものを選ぶことが重要です。 藤森工業では、ガラスクロスよりも非常に優れた耐熱性や耐熱遮断性を備えた不燃シート「フジエース」を提供しております。 発がん性物質や有害物質を含まない安全なフジエースは、撥水性や柔軟性も備えており、屋内外問わず、産業資材の製造に活用できます。 貴社の課題と目的に応じたソリューションをご提案できますので、ぜひこの機会に「藤森工業株式会社」までお問い合わせください。 ▶安全衛生面でも非常に信頼度の高い不燃シート「フジエース」の製品情報はこちら

  • お知らせ

展示会出展のお知らせ|第16回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術 展-

下記展示会への出展をお知らせいたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。 日程   :2024年1月24日(水)~1月26日(金)10:00~17:00展示会名 :第16回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術 展-会場   :東京ビッグサイト      〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1主催   :RX Japan株式会社公式HP :https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp.html事前登録 :https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp/register.html?cat=visitor&ct=U2FsdGVkX1/tFKgaUquc5FmajTdw9F8YHQ/4fBaUiIM=&co=web-auto-scroller出展製品 :接着フィルム「メタシール®」出展ブース:コンポジットハイウェイコンソーシアム共同ブース(E60-30) 当社はコンポジットハイウェイコンソーシアム共同出展として、複合材料用接着フィルム「メタシール®」を展示いたします。サンプル材料や、接着複合品サンプルをお手に取ってご覧いただけます。 第16回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術 展- 本展はカーエレクトロニクス、電動化、自動運転や軽量化や加工技術、MaaS、コネクティッドカーなどクルマの先端技術・ソリューションが出展し、自動車技術者やモビリティサービスベンダーも多数来場予定です。 ■本件に関するお問い合わせ先藤森工業株式会社 情報電子事業本部URL : https://electronics.zacros.co.jp/contact/

  • お知らせ

展示会出展のお知らせ|新機能性材料展2024

下記展示会への出展をお知らせいたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。 日程   :2024年1月31日(水)~2月2日(金)10:00~17:00展示会名 :コンバーティングテクノロジー総合展2024 新機能性材料展2024会場   :東京ビッグサイト出展ブース:機能性フィルム研究会パビリオン(6B-10)主催   :加工技術研究会公式HP :https://www.mfg.cj-exhibition.com/index.html事前登録 :https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2024/jp/invitation/JYe1iNDkIf1ZuRSVHaJuvg(全来場者完全事前登録制)出展製品 :高速PCB用低伝送損失高接着フィルム「ZAC-LDC」、低誘電接着剤、フィルム委託加工サービス:CCS、剥離フィルム「フイルムバイナ」 出展概要 高速PCB用低伝送損失高接着フィルム「ZAC-LDC」、低誘電接着剤 低誘電プリプレグと無粗化銅箔を高密着させる接着フィルムです。接着層は低伝送損失なのでAIサーバ同士をつなぐルーター/スイッチ用CCLなどにもお使いいただけます。本展では、低誘電樹脂つき銅箔と3 μm厚の接着フィルム単体(初出展)を出展いたします。 フィルム委託加工サービス:CCS そして層間絶縁フィルムや偏光板用保護フィルムを製造する当社のフィルム製造・開発技術を提供する「フィルム受託加工サービス:CCS」受託加工サービスです。 剥離フィルム「フイルムバイナ」 ノンシリコーンを中心に様々な剥離力と表面性や視認性に、白/マット、PIも含む豊富な基材など豊富なラインナップを持つ剥離フィルムです。 新機能性材料展 “新しい”付加価値を創造する機能性マテリアルの総合展 激しい海外市場からのキャッチアップ、それに対抗するには常に新しい「価値」や「機能」をクリエイトしていく必要があります。「新機能性材料展」は市場が求める価値を実現するためのマテリアルを、その時々のトレンドとあわせて提案していきます。 ■本件に関するお問い合わせ先藤森工業株式会社 情報電子事業本部URL : https://electronics.zacros.co.jp/contact/

  • 剥離フィルム

離型紙とは?メリット・デメリットや剥離フィルムとの違いを徹底解説

離型紙は、粘着性のある製品の保護に用いられる紙であり、さまざまな分野の製品で使用されています。 自社製品の開発に離型紙を必要とされているご担当は、離型紙の特徴から注意点まで把握し、最終製品の品質向上・維持を図れるものかを判断することが大切です。 この記事では、離型紙のメリット・デメリットから、剥離フィルムとの違いまでを徹底解説します。 離型紙とは 離型紙とは、粘着性物質を保護する際に用いられる、剥離剤をコーティングした紙のことです。 剥離剤を塗工する原紙の機能や質感により様々な用途に使われています。 離型紙の種類 離型紙に使用される原紙は、主に上質紙・グラシン紙・クラフト紙の3種類に分類されます。 上質紙 上質紙とは、表面に光沢があり、比較的平滑で滑らかな質感が特徴的な紙です。その外観的特徴を生かし、貼布薬用や医療用途、絆創膏の離型紙に多く使用されています。 グラシン紙 グラシン紙は、薄手のものには透明性が有り耐油性や耐水性に優れた紙です。上質紙やクラフト紙よりも密度が高く、剥離剤を原紙に直接塗ることができます。身近な例として調理用クッキングシートがあります。クッキングシートはグラシン紙を耐熱性の高いシリコーン剥離剤でコーティングし、オーブンの高熱下でも使えるように作られています。 クラフト紙 クラフト紙は、ドイツ語で「クラフト=強度」を名前の由来とするほど引張強度が高く、破れにくさが特徴です。コストパフォーマンスにも優れ、剥離紙の原紙として、最も汎用的に使用されている紙です。 剥離剤の分類 離型紙をコーティングする剥離剤は、主にシリコーン系とノンシリコーン系に分けられます。昨今における電子部品業界では、ノンシリコーン系の需要が高まってきています。 シリコーン系剥離剤 シリコーン系剥離剤は、シリコーン樹脂を主成分としています。 高い耐熱性・耐油性・耐水性によって化学的に安定しており、剥離性にも優れているため、非常になめらかな表面を形成できます。 ただし、シリコーン系剥離剤は、静電気の発生や塗料の密着性の低下などの問題が生じることもあるため、注意が必要です。また、シリコンオイルと呼ばれる粘着性の低い油状物質を放出し接触面に移行することがあるため、一部の製品や用途では好ましくないとされます。シリコーン樹脂が製品のみならず製造現場を汚染する可能性もあるため、敬遠されることがあります。 ノンシリコーン系剥離剤 ノンシリコーン系剥離剤は、シリコーン樹脂を使用せず、合成樹脂や脂肪族化合物などを主成分としています。 そのため、シリコーン系剥離剤に比べて、塗料や接着剤の密着性の低下が少なく、静電気の発生も少ない傾向があります。 医薬品や食品包装材料など、衛生面が重要な製品の製造に使用されることが多く、人体に対する安全性が高いことが特徴です。ただし、ノンシリコーン系剥離剤は、シリコーン系剥離剤に比べて、耐熱性や耐油性、耐水性に劣る場合があるため、用途に合わせて選定する必要があります。 離型紙のメリット 離型紙は、コストパフォーマンスやクッション性、視認性などに優れた材料です。製品の開発工程に離型紙を用いるメリットを詳しく解説します。 低コストで入手できる紙は安定した供給があり、低コストで入手できるため、離型紙は多くの産業分野で広く使用されています。 クッション性が高い繊維質でクッション性のある紙をベースとした離型紙は、加工材料の表面の保護に優れています。 またそのクッション性の高さから、打ち抜き加工への適正にも優れています。 加工物の視認性が高い離型紙は、加工物との見分けがつきやすく、識別や管理が容易になるというメリットがあります。 離型紙のデメリット 離型紙は、異物混入の可能性があることや、厳密な厚み管理が困難なことなど、複数のデメリットも存在します。 必ずデメリットを把握した上で、製造プロセスへの導入を検討しましょう。 紙粉(異物混入)一般的に紙は摩擦や断裁により紙粉が発生するため、製造プロセスに原料を紙とした剥離紙を用いることは、紙粉が混入して最終製品の品質低下の原因になる可能性があります。 厳しい異物管理を要求される場合には、剥離フィルムを選択肢に入れましょう。 透明度が低いグラシン紙など、薄手であれば透明性のあるものもありますが、上質紙やクラフト紙といった紙は透明度が無く、離型紙と接触している面の異物やキズを目視することは困難です。 吸湿する高湿度の環境下や、水分が多く含まれる製品の加工では、離型紙が吸湿して膨張する可能性があります。膨張した離型紙を使用した場合、製品に正しくフィットしなかったり、剥がす際に破れたり、剥離剤が最終製品に残留する可能性もあります。また、離型紙の表面が濡れた状態になると、製品の表面に水滴痕や汚れが付着する場合があるため、適切な湿度・環境管理が必要です。 薄いものが少ない昨今では環境配慮や輸送費の高騰により薄膜タイプのニーズが高まり、薄さと強度を兼ね備えた離型紙も増えつつありますが、基本的には、離型紙は薄いものが少ないと理解しておきましょう。 厚み管理が困難紙は、一般的には‘坪量’と呼ばれる、重量で管理をしており、厳密な厚みの管理が困難です。 厳密な厚み管理が必要な案件には、均一性を特長とする剥離フィルムを選択肢にいれましょう。 環境への負荷環境配慮への社会の意識の高まりを受けて、再生可能な資源として紙が注目されていますが、それを疑問視する声も上がっています。北アイルランド議会が2011年に発表した研究論文では「紙袋の製造には、プラスチック製レジ袋の製造の4倍以上のエネルギーが必要」なことが提示されています。また紙はプラスチックに比べて重くかさばるため、輸送燃料の消費が大きいことから、「紙の方が環境負荷が低い」と言い切ることはできません。 離型紙(剥離紙)に対する剥離フィルムのメリット 離型紙は、異物混入や貼付した状態での外観検査ができないといったデメリットが挙げられますが、剥離フィルムを代用することで解消できる場合があります。 剥離フィルムとは 離型紙と剥離フィルムは、どちらも接着剤や粘着剤などの粘着性のある材料の表面を保護するために使用されます。 剥離フィルムが離型紙と異なる点は、一般的にPET・OPP・PP・PEなどの各種プラスチックの材料を用いていることです。 剥離剤をより精密かつクリーンにコーティングした材料が使用されており、さまざまなメリットをもたらします。 ハイクリーンな材料 剥離フィルムは、クリーンな材料をクリーンな環境下で加工し製造されている製品です。原料となるプラスチックフィルムは、製造プロセスでの品質管理が非常に厳密であり、クリーンルームなどの清潔な環境下で、素材や成型時の温湿度管理なども徹底されています。 異物混入が少ない剥離フィルムは、ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどの樹脂素材を使用し、異物が混入しないよう工程設計された製品のため、異物混入の可能性は低いです。また、製造工程での高い品質管理により、空気中の微粒子を含む異物混入を最小限に抑えるように工夫されています。 必ずしも異物が混入しないわけではありませんが、離型紙に比べてクリーンな表面を保つことができます。 透明化できる剥離フィルムは、ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどのプラスチックフィルムを原料としており、これらは透明に加工できる材料です。貼り付けた製品の色や形状、配置をより鮮明に確認できるため、精密電子機器や医療材料など、透明性が求められる分野で広く使用されています。 厚み管理が容易である剥離フィルムの基材となるプラスチックフィルムは、溶かした樹脂を薄く引き伸ばして作られ、厚みのムラが生じにくいため、紙と比較して厚み管理が容易です。 藤森工業が高品質な剥離フィルムをご提供します 離型紙・剥離フィルムとは、粘着性物質を保護する際に用いられる、剥離剤をコーティングしたシート状の製品であり、基材に用いる材質によって質感・透明度・耐久性などが異なります。工業製品の製造や加工、食品包装や医療用品などの幅広い分野で使用されている素材ですが、メリット・デメリットをしっかり把握した上で、製造に採用するかどうかを検討することが大切です。「藤森工業株式会社」では、透明性で異物混入が少ない、高品質で信頼性の高い剥離フィルムをご提供しております。 多層剥離フィルム(紙構成品) 藤森工業では、PET単体の剥離フィルム以外にも、紙をOPPフィルムやPETフィルムでラミネートした構成品も展開しています。 離型紙や剥離フィルムを貼り合わせたまま打ち抜き加工をする場合、離型紙ではバリと呼ばれる紙粉が出たり、離型フィルムでは打ち抜き装置に追随し被着体を傷つけたりします。紙をPETフィルムでラミネートした多層剥離フィルムは紙とプラスチックフィルムの特長を活かし、PET単層フィルムより打ち抜き適正に優れており、PEラミ剥離紙よりもバリ低減が可能です。そのためボンディングシート、カバーレイ等、打ち抜き加工性を必要とする用途に最適です。 剥離フィルムのご相談は当社までお問い合わせください。

  • お知らせ

展示会出展のお知らせ|SAMPE Japan 先端材料技術展2023

下記展示会への出展をお知らせいたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。 日程:2023年11月29日(水)~12月1日(金)10:00~17:00展示会名:SAMPE Japan 先端材料技術展2023会場:東京ビッグサイト 西ホール主催:先端材料技術協会(SAMPE Japan)、日刊工業新聞社公式HP:https://biz.nikkan.co.jp/eve/sampe/事前登録:https://autumnfair.nikkan.co.jp/     「入場登録」ボタンからご登録ください(ご登録には日刊工IDが必要となります。)出展製品:接着フィルム「メタシール®」出展ブース:コンポジットハイウェイコンソーシアム共同ブース(s-43) 本展ではコンポジットハイウェイコンソーシアム共同出展として、複合材料用接着フィルム「メタシール®」を展示いたします。 SAMPE Japan 先端材料技術展 2023 当展は自動車、航空、宇宙、エネルギーなど様々な分野における「高性能化」「高付加価値」「軽量化」「高強度化」を実現する先端材料およびその応用技術を結集し、今後の技術革新や応用分野での開発の加速をねらいとした展示会です。 SAMPE Japan 先端材料技術展 2023 公式HP:https://biz.nikkan.co.jp/eve/sampe/ ■本件に関するお問い合わせ先藤森工業株式会社 情報電子事業本部URL : https://electronics.zacros.co.jp/contact/

  • 剥離フィルム

剥離フィルムとは?剥離紙との違い、種類や用途まで徹底解説

剥離フィルムとは 剥離フィルムは基材となるプラスチックフィルムに剥離剤をコーティングしたもので、粘着製品の粘着面の保護や、樹脂成膜の下地に使用される製品です。 この記事は、剥離フィルムの用途や、剥離剤や基材の種類などの剥離フィルムを選定する際にも重要となる要素を解説しています。 剥離紙と剥離フィルムの違い 本コラムでは「剥離フィルム」は、PETやPP、PEなどのプラスチックフィルムに剥離剤を塗布したもの、また「剥離紙」は紙に剥離剤を塗布したものと定義しています。剥離紙と剥離フィルムとでは、基材となる紙とフィルムの特性による違いが生じます。 類語として「離型フィルム」「リリースライナー」「セパレーター」などの呼び名がありますが、すべて「表面にくっついた粘着性物質を剥がせる」性能を持ったシートを意味します。 ただし、「セパレーター」は、電池・建築、その他さまざまな業界でも使われ、その場合は「剥離フィルム」ではないものを指すこともあります。 剥離フィルムの用途 剥離フィルム・剥離紙は先述の通り粘着面の保護や、樹脂成膜の下地に使用されていますが、特に剥離フィルムは、プラスチックフィルムの「透明性」「クリーン性」を活かした用途に使われています。「透明」かつ「クリーン」であることで、剥離フィルムを貼付した状態での粘着製品の外観検査を可能にしています。 剥離フィルムは、自動車製造・電子機器製造・医療機器・食品包装などの様々な分野で利用されています。 粘着層保護用 シリコン離型フィルムは、粘着層を外部の汚れやダメージから保護する役割を果たします。 基材に粘着剤を塗布し、その上に剥離フィルムをラミネートすることで粘着層を保護することが可能です。両面粘着の場合は、粘着層の両方を保護するために剥離フィルムを使用します。 【粘着層保護用としての使用例】 •電子機器の基板やコンポーネント •プリント基板の表面や銅箔 •接着剤や粘着テープ •インクジェット印刷基材 •自己粘着ラベルやシールなど 剥離フィルムのラミネートにより、粘着剤との間にスムーズな離型層が形成されることで、剥離時に粘着剤をきれいに剥がせます。また、粘着剤の表面に付着する不要な汚れや粒子を最小限に抑えることが可能です。 キャスト用 キャスト用途では、剥離フィルムの上に樹脂やセラミックスなどの材料を塗布し、固める目的で使用されます。 一度材料が硬化した後や打ち抜き後でも、簡単に剥離フィルムを剥がすことができます。このプロセスは、薄膜の形成や精密なパターンの形成、製品の製造や加工工程において重要です。 【キャスト用としての用途例】 •ディスプレイ基板 •フィルム状の薄いシート •パッケージング材料 •キーホルダーやモデルパーツなど透明な樹脂製品 •セラミックスや陶磁器の材料 剥離フィルムによって、材料の塗布や硬化後の取り扱いが容易になる他、製品の均一な表面形成や高い離型性、保護効果などのメリットももたらします。 転写用 剥離フィルムの転写用途では、剥離フィルムの上に材料を塗布し、転写させることでグラフィックの付与やマット調の表面効果を得ることができます。 【転写用としての用途例】 •衣類やカーテンへのロゴ、イラスト、テキストの転写 •光学機器、ディスプレイ、自動車の内装パーツ、家具に対するマット調の付与 •看板、広告、ポスターに対するグラフィックデザイン •木材やプラスチックの表面への木目・石目の転写 •ネイルシールや一時的なタトゥーデザインの付与 剥離フィルムを用いた意匠性の転写は、デザインの再現性や耐久性が求められるさまざまな産業やクリエイティブな分野で活用されています。 プレス用合紙 剥離フィルムは、凹凸のある部材との熱プレス時にも使用できる耐熱性や機械的強度を備えています。 例えば、電子部品や機械部品の表面を保護しつつ、凹凸に追従することによって、加熱で緩んだ接着剤の染み出しを防ぐことが可能です。 【プレス用合紙としての用途例】 •スマートフォン、タブレット、ゲーム機、ハードディスクの部品 •自動車のドアパネルやフレーム、エンジンカバーなど •家電製品のプラスチックパネル、ボタン、ハウジングなど •セラミックス製の精密部品 上記のように自動車産業や電子機器製造、家電製品製造、医療機器製造、セラミックス産業など、さまざまな製造業界において活用されています。 シリコン離型剤が向かない用途 シリコン離型剤は、製品の加工や組み立てのプロセスによって、使用が向かない場合があります。 例えば、シリコン離型剤は表面の非粘着性が特徴であることから、塗装や接着が必要な場面では採用できません。また、シリコン離型剤は表面に残留する可能性があり、印刷の品質が低下する可能性があります。 他にも、電気機器の基盤やコンポーネントにシリコン離型剤が付着した場合、信号の干渉や機能不良の原因となるため、電子機器の組み立てには向いていません。 製品や製造プロセスによって、シリコン離型剤を採用できるかどうかが異なるため、詳細な製品情報やメーカーの指示を確認することが重要です。 剥離フィルムの基本構成 剥離フィルムは基材となるフィルムに剥離剤を塗布した製品で、剥離剤を片面塗布した基本的なものから、両面に剥離剤を塗布したもの、帯電防止層・剥離層を複層コーティングしたものがあり、剥離フィルムを使用する粘着製品の形状や使用環境によって構成を選びます。 下記では基本構成である「片面剥離」と「両面剥離」を取り上げます。 基本構成①:片面剥離 基材フィルムの片面のみに剥離剤をコーティングしたものです。帯電防止処理を施す場合もあります。主に保護フィルムやラベル・シールなどの片面だけに粘着面がある製品や樹脂成膜のキャリアシートとして使用する際に使われます。 基本構成②:両面剥離 基材フィルムの両面に剥離剤をコーティングしたものです。帯電防止処理を施したり、面ごとに異なる種類の剥離剤を塗る場合もあります。両面テープなどに用いられます。 剥離剤の種類 剥離フィルムに使われる剥離剤の種類は「シリコーン系剥離剤」「ノンシリコーン系剥離剤」「フッ素含有シリコーン系剥離剤」の三つがあります。 シリコーン剥離剤 剥離性能とカスタマイズ性が高く、様々な用途に使用されている汎用性の高い剥離剤です。 ノンシリコーン剥離剤 シリコーン不使用のため被着体へのシリコーン移行を完全に防止する剥離剤種です。フィルム上に塗った塗料の親和性(濡れ性)が良好です。 フッ素含有シリコーン剥離剤 シリコーン系にフッ素を含有させたタイプの剥離剤のため、シリコーン粘着剤と好相性の剥離剤です。 剥離フィルム・剥離紙の基材 基材を選ぶ際には材質のほか、厚みも選定基準となります。 フィルム基材(PET) 高透明タイプや着色されたもの、熱収縮率を調整されたものなど、ラインナップが豊富なため汎用的に使用されているフィルム基材です。 フィルム基材(PE,PP等) PEやPPのほか、要求性能や使用環境によりPCやPES、PEEK、PI、LCPなどを使用するケースがあります。 紙基材 グラシン紙・目止めコート紙・PEラミネート紙・PETラミネート紙などの原紙への剥離剤の浸漬を防ぐ加工が施された材料を使用します。 剥離フィルムと粘着剤の貼合方法 基材に粘着剤を塗工し乾燥後に粘着面と剥離フィルムを貼り合わせて粘着剤を保護する方法と、剥離フィルムに粘着剤を塗工する方法があります。 剥離力 「剥離力」は剥離フィルムを粘着力のあるシールやテープなどの粘着面から剥がす際に生じる抵抗を指します。主に剥離角度・剥離速度・経時変化の三つの要素により「剥離力」は変動します。 付加機能 塗料をコーティングすることにより、印刷・帯電防止・表面粗化・表面平滑化・スクラッチ防止など剥離以外の機能を付与することができます。 剥離フィルムの選び方 剥離フィルムを選ぶ際は粘着剤や塗料の材料種や製品の形状、そして必要とする性能や使用環境*を洗い出したうえで、メーカーに問い合わせると迅速に提案を受けられます。*ご使用時の加熱温度、クロスニコル検査等 藤森工業の離型フィルムのラインナップ 剥離フィルム:シリコーンタイプ PET基材の剥離フィルムです。クラス100~のクリーン環境で製造しており、様々な剥離強度のラインナップを取り揃えています。剥離面や付加機能のカスタマイズも対応しています。 剥離フィルム:ノンシリコーンタイプ シリコーン不使用のため、精密電子部品や粘着力の経時変化を心配される用途に適した剥離フィルムです。シリコーン系に比べて低い接触角を示し、優れた濡れ性を特徴としています。 剥離フィルム:フッ素タイプ シリコーン系にフッ素を含有した剥離剤をコーティングした剥離フィルムです。シリコーン系剥離剤では剥離しないシリコーン系粘着剤に適しています。 剥離フィルム:Zシリーズ シリコーン系PET基材剥離フィルムの規格品シリーズです。剥離強度と製品幅を選択し、小ロット・短納期でお受け取りいただける製品です。(剥離強度:軽~重の6タイプ/製品幅:45mm~1,020mm 剥離フィルム:マットコートタイプ コーティングによるマットコートと剥離処理を施した剥離フィルムです。サンドブラスト処理を用いないため、残渣の発生がありません。剥離剤はノンシリコーンタイプで、剥離力の調整が可能です。マット調を塗料に転写させて意匠性の付与ができます。

  • お知らせ

展示会出展のお知らせ|TPCA Show ―TAIPEI―(2023)

下記展示会への出展をお知らせいたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。 日程  :2023年10月25日(水)~10月26日(木)10:00~17:00     (最終日:10月27日(金)のみ16:00終了)展示会名:台灣電路板產業國際展覽會【TPCA Show ―TAIPEI―(2023)】会場  :台北南港展覽館1館(攤位號:N-1111)     台北市南港區經貿二路1號主催  :台灣電路板協會 (TPCA)公式HP:https://tw.tpcashow.com/en/home-4/事前登録:https://tpcashow.expotec.tech/Reg/login/tpca_tw?lng=En出展製品:高周波基板向け低誘電樹脂付き銅箔(CCL用) 、受託加工、マットコート非Si剥離フィルム、環境対応製品、その他 出展概要 当社は30年来、光学・半導体業界で培った技術を元に、次世代高速通信の実現を推進する部材の開発を進めています。高周波基板向け低誘電樹脂付き銅箔ZAC-LDC(CCL用)を展示いたします。 樹脂付き銅箔ZAC-LDC(CCL用) 主な用途:リジッド基板(CCL)向け 無粗化銅箔と最先端プリプレグの密着力向上を可能にする樹脂付き銅箔です。無粗化銅箔を使用するため、伝送損失の低減が可能となります。 TPCA Show 2023 TPCAは、台湾の電子回路製造業の会社を集めるために存在する業者団体です。 TPCAが主催する「台湾電子回路基板展」は、5GでPCB業界の新たな価値を再構築するための展示会です。あらゆる電子・情報通信・制御機器に使用される電子回路・実装技術や、電子基板の原材料、化学品等の展示を加え、技術情報の提供・提案をはかり、併せて電子回路業界及び関連業界全体の発展に寄与する展示会です。 参考:https://tw.tpcashow.com/ ■本件に関するお問い合わせ先藤森工業株式会社 情報電子事業本部URL : https://electronics.zacros.co.jp/contact/

  • お知らせ

バイオマス度75%の高透明・微粘着のアクリル粘着剤 バイオマスマーク取得のお知らせ

藤森工業株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:布山英士)が開発した、高バイオマス度・微粘着を特徴とする粘着剤「ZBA-35」が、一般社団法人日本有機資源協会が規定するバイオマスマーク※1を取得しました。今年5月には光学用途の高透明・強粘着アクリル粘着「ZBA-1」が業界初のバイオマスマークを取得していますが、本製品は微粘着のタイプであり、光学透明性を持つアクリル系粘着剤でありながら、高いバイオマス度を実現しています。 また、高バイオマス度の粘着剤としては、光学用途に限らず、モビリティや建築資材分野、医療用や日用品・包装用接着剤など幅広い用途への展開が可能です。 藤森工業のバイオマス粘着剤のラインナップ一覧はこちら:https://electronics.zacros.co.jp/product/adhesive/ 当社は環境負荷の低減に寄与する製品開発に注力しており、その一環としてバイオマス由来原料のアクリル系粘着剤を開発、幅広い性能・用途向けのラインアップを拡充してきました。従来の石化由来粘着剤の機能性(粘着力・透明性など)を損なうことなく、CO2排出量の削減に貢献します。 今後は、リサイクルPET・バイオマスPETとの組み合わせによる新たな環境配慮型製品の開発にも取り組み、多様な領域・用途への展開を図ってまいります。 人に、地球に、やさしい企業であるために。今後も、環境配慮型製品の開発・活用提案を行ってまいります。 ※1バイオマスマーク 一般社団法人日本有機資源協会が認定した製品にのみ使用できるマークです。生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印となります。バイオマスマーク認定商品として認定を受けるには審査委員会での書類審査に合格する必要があります。 ■本件に関するお問い合わせ先藤森工業株式会社 社長室URL  : https://www.zacros.co.jp/contact/ 藤森工業の粘着剤

CONTACT お問い合わせ

事業・商品・サービスに関して
お気軽にお問い合わせください。
3営業日以内にご連絡いたします。