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  4. 偏光板保護フィルムとは?その必要性から保護フィルムの選び方までを解説
2021.05.21

偏光板保護フィルムとは?その必要性から保護フィルムの選び方までを解説

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近年、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを搭載した機器の値段は安価になり、消費者はディスプレイを購入しやすくなりました。
一方、それらを開発・供給するメーカーは、消費者が意識することのない画面のちらつき防止、映り込み防止、汚れ防止、高精細化などを実現する必要があり、偏光板や部材の表面処理、保護フィルムなどの細かな仕様を改善すべく、より良い提供事業者を探している担当者も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、偏光板や保護フィルムの必要性や特徴に触れながら、偏光板保護フィルムの選び方について解説します。

偏光板とは

偏光板とは、振動する光を一定の方向だけに振動するように「光の振動方向を整える」ものです。

そもそも光は、360度の全方向に振動している電磁波です。例えば、テレビの液晶ディスプレイから偏光板を外すと画面の映像を人の目で見ることはできません。それは、液晶ディスプレイからの光が360度全方向に振動しているため、特定の光や映像を捉えることができないからです。
偏光板を通していなければ、ディスプレイは真っ白な板が光を発しているように見えてしまうのです。

このような状態から映像を視認できるようにするためには、光の振動を一定の方向に整える必要があります。そこで利用されるのが偏光板です。光の振動を偏光板で一定方向に整えることで、人の目に映像が見えるようになります。
つまり、テレビやパソコンのディスプレイに表示される映像(光)を見るためには偏光板が不可欠だということです。

偏光板保護フィルムとは

ここまでディスプレイ上で映像などを視認するための偏光板の必要性についてお伝えしてきましたが、ここからはディスプレイ製造工程で偏光板を保護するために利用される偏光板保護フィルムの特徴や用途を解説します。

偏光板保護フィルムの特徴

偏光板保護フィルムは製造工程や輸送時・保管時のキズや異物から偏光板を保護する目的で使用されます。そのため要求される特徴としては、剥離した際に被着体へ糊残りなどの影響がないことや帯電防止・防汚性能があることが挙げられます。また、貼合した状態で外観検査やインライン検査ができるように、高透明、欠点数少、印字性付与なども求められます。

近年のテレビやパソコン、スマートフォンといった、ディスプレイ部材の製造工程のオープンセル化により、偏光板保護フィルムが貼合されている期間が長くなっています。そこでポイントとなるのが経時変化です。偏光板保護フィルムの劣化が剥離時のディスプレイの破損や外観不具合を引き起こしてしまう可能性があるため時間の経過に伴う変化を抑えることがディスプレイの保護にも大きく関係します。

【偏光板保護フィルムの特徴】

  • 剥離による影響がない
  • 帯電防止性能
  • 防汚性能
  • 高透明性
  • 欠点数少
  • 印字性がある
  • 経時変化の安定性

偏光板保護フィルムの用途                                         

多くのディスプレイの製造工程には偏光板保護フィルムが使用されております。上述しているように、液晶テレビのディスプレイやパソコンの液晶ディスプレイ、近年では有機ELを利用したディスプレイにも偏光板は必須です。私たちが毎日使うスマートフォンの画面にも偏光板が使用されており、ディスプレイの市場とともに偏光板保護フィルムの需要も続いていくと考えられています。

【偏光板保護フィルムの用途】

  • テレビ
  • パソコン
  • スマートフォン端末
  • タブレット端末
  • ドライブレコーダー
  • デジタルカメラ 
  • スマートウォッチ など

偏光板保護フィルムの選び方

それでは、実際に偏光板に使用する偏光板保護フィルムの選び方を見ていきましょう。

偏光板保護フィルムを選ぶ際の主なポイントは、前述したとおり高透明で光学特性に優れ欠点が少ないこと、剥離時に被着体への影響がないこと。また、経時変化が安定していることも欠かせません。これらの製品を提供する企業の選び方も重要です。素材を提供する企業として、高品質なものを提供できる技術やノウハウを持っていること、そして、各種偏光板に対応した粘着物性要求やフィルムの表面処理の性能付加(帯電防止や傷防止など)に対して、柔軟に変更処理をしてくれるかどうかも大切なポイントであると言えます。

偏光板保護フィルムを選ぶ際のチェックポイントには以下のようなものが挙げられます。

  • 高透明で欠点が少なく、外観が良いもの
  • 指紋や汚れが目立たないもの
  • 経時変化の安定性があるもの

偏光板保護フィルムを提供する企業の選ぶ際のチェックポイントは以下です。

  • 短期間での品質改善にも協力してくれる企業を選ぶ
  • 各種偏光板に対応した粘着物性要求に対応してくれる企業を選ぶ
  • 表面処理変更による性能付加(帯電防止、印字性、傷防止、経時劣化防止)などに対応してくれる企業を選ぶ

これらのポイントを満たす製品および企業を見極めることが、高品質な製品を保つための要件となります。

まとめ

偏光板保護フィルムの質によって、テレビやパソコン、スマートフォンといったディスプレイを持つ製品の製造工程の安定性が大きく左右されます。偏光板保護フィルムを選定するときには、慎重に各社の特徴や技術や品質をチェックして、採用する製品を選ばなければなりません。そのためには、長年の技術やノウハウを蓄積し、常に新しい技術や製品を生み出している企業を選ぶことが安心ポイントであり、製品の品質向上を実現するポイントでもあります。

偏光板保護フィルムを提供するZACROS株式会社では、情報電子事業分野はもちろん、ライフサイエンス事業や医療分野、建築・土木資材事業分野にも、光学フィルムをはじめとしたさまざまな製品を提供しているため、その幅広いノウハウと技術が偏光板保護フィルムにも生かされています。

偏光板保護フィルム カタログ

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目次 1.プラスチックフィルムの基礎知識と主要な役割 2.代表的なプラスチックフィルムの種類と特徴 3.プラスチックフィルムの主な用途と活用事例 4.用途に合わせたプラスチックフィルムの選び方 5.プラスチックフィルムの加工技術と付加価値 6.プラスチックフィルムの要点まとめ はじめに プラスチックフィルムは現代の産業や私たちの日常生活において欠かすことのできない極めて重要な素材です。スーパーマーケットに並ぶ食品のパッケージからスマートフォンの内部で使用される微細な電子部品の絶縁材料に至るまで、その用途は多岐にわたります。技術の進歩に伴いプラスチックフィルムに求められる機能も高度化しており、単なる包装材としての役割を超えて、製品の付加価値を決定づける重要な要素となっています。 本記事ではプラスチックフィルムの導入を検討している設計者や調達担当者に向けてその基礎知識から代表的な種類と特徴について詳しく解説します。さらに多様な産業分野における具体的な活用事例や自社の要件に合わせた最適なフィルムの選び方などの情報を提供します。プラスチックフィルムの特性を深く理解し製品開発や品質向上のための最適な素材選定にお役立てください。 プラスチックフィルムの基礎知識と主要な役割 プラスチックフィルムを適切に活用するためにはまずその基本的な定義やどのように製造されているのかという基礎知識を把握することが重要です。素材の成り立ちを理解することで用途に応じた最適な選定が可能となります。ここではプラスチックフィルムの基本概念と産業界で果たしている主要な役割について解説します。 プラスチックフィルムの定義と製造方法 一般的にプラスチックフィルムとは合成樹脂を主原料として厚さが0.25ミリメートル未満の薄い膜状に成形されたもの、とJIS規格で定義されています。厚さが0.25ミリメートル以上のものはプラスチックシートと呼ばれ明確に区別されることが一般的です。プラスチックフィルムは軽量でありながら柔軟性と耐久性に優れており様々な形状に加工しやすいという大きな利点を持っています。 プラスチックフィルムの製造方法には主に押出成形法が用いられます。代表的な手法としてTダイ法とインフレーション法が存在します。Tダイ法は溶融したプラスチック樹脂を直線状の細い隙間を持つ金型から押し出し、冷却ロールで冷やして巻き取る方法であり、厚みの精度が高く光学用途などに適しています。一方のインフレーション法は円筒状の金型からチューブ状に樹脂を押し出し内側に空気を吹き込んで風船のように膨らませながら冷却する方法です。この方法は包装用フィルムなどの大量生産に向いているとされます。 さらに成形されたフィルムに対して縦方向や横方向に引き伸ばす延伸処理を施すことで分子の配向を揃え機械的強度や透明性を飛躍的に向上させる技術も広く用いられています。二軸延伸フィルムなどはこの技術によって製造されておりさまざまな高機能用途に採用されています。  産業分野におけるプラスチックフィルムの役割 プラスチックフィルムが産業分野で果たす役割は単に物を包むという保護の目的にとどまりません。素材の進化と加工技術の発展により現在では高度な機能性材料として産業の根幹を支える存在となっています。例えば外部からの水分や酸素の侵入を防ぐバリア機能は食品の賞味期限延長や医薬品の品質保持に直結します。 また電気を通さない絶縁機能は電子回路やバッテリーの安全性を担保するために不可欠です。さらに光の透過や屈折を精密にコントロールする光学機能は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの性能を左右する重要な要素となります。このようにプラスチックフィルムは各産業が抱える技術的な課題を解決し、製品の小型化や高機能化を実現するためのキーマテリアルとして機能しています。 製造方法特徴主な適応用途Tダイ法厚み精度が高く平面性に優れる。高速生産が可能。光学用フィルム、高機能包装材、産業用部材インフレーション法チューブ状で製造されるため袋への加工が容易。設備費が比較的安価。レジ袋、ゴミ袋、一般的な食品包装用フィルムカレンダー法複数の過熱ロールで圧延する。厚手のフィルムやシートに向く。塩化ビニルフィルム、農業用フィルム、建材用 代表的なプラスチックフィルムの種類と特徴 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エンジニアリングプラスチックフィルムの特性 エンジニアリングプラスチックフィルムは汎用プラスチックよりも優れた機械的強度や耐熱性を持ちより過酷な環境下での使用に耐えうる素材です。このカテゴリーの代表格がポリエチレンテレフタレートフィルムです。ペットボトルの素材としても知られるこの樹脂をフィルム化したものは、透明性機械的強度耐熱性寸法安定性のバランスが非常に高く、価格も比較的安価であるため産業用から包装用まで圧倒的なシェアを誇ります。 またナイロンフィルムも重要なエンジニアリングプラスチックフィルムの一つです。ナイロンフィルムは突刺し強度や耐ピンホール性に極めて優れておりマイナス数十度の低温環境でも柔軟性を失わないという特徴があります。そのため冷凍食品の包装や鋭利な骨を含む肉類の真空包装など物理的な強度が強く求められる用途で重宝されています。  ZACROSのエンジニアリングプラスチックフィルム使用製品 「偏光板用保護フィルム:マスタック®TFB」ZACROSではPETフィルムを使用した製品を数多く取り揃えており、中でもPETフィルムへ粘着剤を精密コーティングした偏光板用保護フィルムは世界トップシェアです。当社では粘着剤を自社開発しているため、さまざまな被着体を保護し、糊残りなく剥がすことが出来ます。 スーパーエンジニアリングプラスチックフィルムの特性 スーパーエンジニアリングプラスチックフィルムはプラスチックの中でも最高レベルの耐熱性や化学的安定性を誇る特殊なフィルム群です。連続使用温度が150度を超えるものが多く特殊な産業用途に限定して使用されます。代表的な素材であるポリイミドフィルムは400度以上の高温にも耐えうる驚異的な耐熱性を持ち極低温から高温まで幅広い温度領域で電気的および機械的特性を維持します。そのためフレキシブルプリント基板などの高度な電子部品に不可欠です。 さらにフッ素樹脂フィルムもこのカテゴリーに含まれます。フッ素樹脂フィルムは離型性に極めて優れており、他の物質がくっつきにくいという独特の性質を持っています。また耐薬品性・対候性にも優れるため屋外の過酷な環境で使用される建材の表面保護や半導体製造工程における特殊な離型フィルムとして活用されています。 LCPフィルムは、5G/6G時代の通信インフラを支える次世代高機能フィルムとして位置づけられており、電子機器の高性能化・小型化・高速化に不可欠な素材となっています。今後はミリ波レーダーや車載用途、さらには6G向け材料としても需要拡大が期待されています。 分子鎖が高度に配向した構造を持つため、強度が高く、耐熱性も高いことから、一般的なプラスチックフィルムを凌ぐ優れた特性を発揮します。 分類代表的なフィルム主な特徴主な用途汎用プラスチックポリエチレン (PE)柔軟性、ヒートシール性、耐水性、低コスト食品包装の内層、レジ袋、農業用フィルム汎用プラスチック  ポリプロピレン (PP)透明性、防湿性、適度な耐熱性スナック菓子包装、衣類包装、粘着テープ基材エンジニアリングポリエチレンテレフタレート (PET)機械的強度、透明性、寸法安定性、耐熱性液晶ディスプレイ部材、包装用ベースフィルム、磁気テープエンジニアリングナイロン (PA)突刺し強度、耐ピンホール性、耐寒性冷凍食品包装、真空包装、ボイル殺菌包装スーパーエンジニアリングポリイミド (PI)超高耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性フレキシブルプリント基板、航空宇宙部材、モーター絶縁スーパーエンジニアリング液晶ポリマーフィルム(LCP)低誘電、高耐熱性、低熱膨張性、高機械強度、耐薬品性、ガスバリア性5G/6G高周波FPC、高速伝送基板、音響機器、燃料電池部材、医療パッケージ、航空宇宙部品 プラスチックフィルムの主な用途と活用事例 プラスチックフィルムの持つ多様な特性は様々な産業の発展を根底から支えています。各産業分野においてプラスチックフィルムがどのような課題を解決し、どのような形で活用されているのかを具体的に見ていくことで、自社のビジネスへの応用可能性を探ることができます。ここでは主要な3つの分野における活用事例を解説します。 食品包装・パッケージ分野での活用 食品包装分野においてプラスチックフィルムは内容物の鮮度保持や品質劣化の防止という極めて重要な役割を果たしています。食品の酸化を防ぐためには酸素バリア性が乾燥や吸湿を防ぐためには水蒸気バリア性が求められます。これらの要求を満たすために、異なる特性を持つ複数のフィルムを貼り合わせる多層構造が一般的に採用されています。 例えばレトルトカレーなどのパウチ包装では印刷基材としてPETフィルム、酸素を遮断するためのアルミ箔やバリアフィルム、そして熱で封をするためのポリプロピレンフィルムが積層されています。これにより常温での長期保存が可能となり食品ロスの削減や物流コストの低減に大きく貢献しています。また近年では電子レンジでそのまま加熱できる特殊な機能を持たせたパッケージも普及しており消費者の利便性向上にも寄与しています。 電子部品・半導体分野での活用 スマートフォンの小型化や自動車の電装化に伴い、電子部品分野におけるプラスチックフィルムの需要は急速に拡大しています。この分野では極めて高い電気絶縁性や寸法安定性、そして製造工程における高温に耐えうる耐熱性が要求されます。前述のポリイミドフィルムは折り曲げ可能なフレキシブルプリント基板のベース材料として、スマートフォンやウェアラブル端末の内部配線に不可欠な存在です。 また積層セラミックコンデンサの製造工程においては、極薄のセラミックシートを成形するための離型フィルムとして表面を特殊処理したPETフィルムが大量に使用されています。離型フィルムにはナノメートル単位の平滑性と均一な剥離力が求められ高度なコーティング技術が駆使されています。さらにディスプレイ分野では光の反射を抑えたり、視野角を広げたりするための光学フィルムが多数使用されており映像の高品質化を支えています。 医療・医薬分野での活用 医療分野では厳格な衛生管理と高い安全性が求められるため、プラスチックフィルムの品質基準も非常に高くなります。医薬品の錠剤やカプセルを包装するPTP包装には防湿性と透明性に優れた塩化ビニルフィルムやポリプロピレンフィルムが使用されています。これにより医薬品の有効成分を湿気や光から保護し、安全に患者の手元に届けることが可能になります。 また病院で使用される輸液バッグにもプラスチックフィルムが活躍しています。かつてはガラス瓶が主流でしたが軽量で割れる危険性がなく廃棄も容易なプラスチック製バッグへの移行が進みました。輸液バッグ用のフィルムには内容物との化学反応を起こさない安全性や高温での滅菌処理に耐える耐熱性が求められ特殊なポリオレフィン系の多層フィルムが採用されています。医療現場の安全性と効率性を高める上でプラスチックフィルムは欠かせない資材となっています。 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耐薬品性については、酸アルカリ有機溶剤など接触する可能性のある化学物質に対する耐性を確認します。特定の溶剤に触れるとフィルムが膨潤したり、溶解したり、強度が著しく低下したりする場合があります。特に工業用途や医療用途では洗浄剤や滅菌ガスに対する耐性も考慮する必要があり各種耐薬品性データに基づいた慎重な選定が求められます。 コストと加工性からの選定 優れた機能を持つプラスチックフィルムであっても、製品のコストに見合わなければ量産への採用は困難です。材料単体の価格だけでなく、歩留まりや加工速度を含めたトータルコストで評価することが重要です。高価なフィルムであっても、不良率を大幅に低減できれば結果的にコストダウンに繋がるケースもあります。 また自社の設備で問題なく加工できるかという加工性の確認も欠かせません。インキの定着性を示す印刷適性や必要なサイズに正確にカットできるスリット加工性そして熱を加えて接着するヒートシール性などは製造ラインの生産性に直結します。新しいフィルムを導入する際には必ずテスト生産を行い、既存の設備条件で安定した品質が得られるかを検証することが不可欠です。 プラスチックフィルムの加工技術と付加価値 単一の素材からなるプラスチックフィルムだけでは高度化する市場の要求をすべて満たすことは困難です。そこでフィルムに対して様々な加工技術を施すことで新たな機能を付与し高い付加価値を持たせることが一般的に行われています。 高機能化に向けた研究開発のトレンド 環境対応と並行して次世代産業を支えるためのプラスチックフィルムの高機能化に向けた研究開発も活発に行われています。例えば高速大容量通信規格である5Gや6Gの普及に向けて高周波帯域でも電気信号の損失が少ない低誘電特性を持つ特殊なポリマーフィルムの開発が進められています。これにより通信機器の性能向上と省電力化が期待されています。 また電気自動車の普及に伴い次世代バッテリーとして期待される全固体電池向けの特殊な絶縁フィルムやセパレータの開発も急務となっています。さらに医療分野では生体適合性を高め体内で安全に分解される医療用フィルムの研究なども進んでおりプラスチックフィルムの応用領域は今後も無限の広がりを見せていくと予想されます。 プラスチックフィルムの要点まとめ この記事の要点をまとめます。 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2024.02.21

ガラスクロスとは?原材料となるガラス繊維の種類から使用用途まで徹底解説

さまざまな分野の産業において、耐熱性や耐久性に優れたシートであるガラスクロスが重宝されています。ガラスクロスは、材料となるガラス繊維の種類や配合する成分によって異なる特性を持つため、自社製品により適したものを選定することが重要です。この記事では、ガラスクロスやガラス繊維の種類、使用用途まで分かりやすく解説します。 ガラスクロスとは ガラスクロスとは、ガラス繊維(ガラスヤーン)を主成分として製造される織物のことです。溶かしたガラスを薄く引き伸ばしながら繊維状にしたものであり、工業用として生産された無機繊維としては最初のものでもあります。 ガラスクロスは、自動車産業や電子機器の製造、建築の材料などの分野で使用されており、耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・高強度・耐久性などに優れているのが特徴です。 採用するガラス繊維の種類や織り方によって、異なる特性や強度を得られます。そのため、使用する産業や目的に応じて適切なガラスクロスを選ぶことが重要です。 ガラス繊維の種類 ガラス繊維によって異なる特性をおさえておくことで、自社の事業・産業に必要なガラスクロスを選びやすくなります。 ここでは、代表的な5種類のガラス繊維を詳しく紹介します。 Eガラス繊維(無アルカリガラス ) Eガラス繊維は、ガラス製造で不可欠なアルカリ成分をほとんど含まない、無アルカリガラスの一種です。 溶解温度を下げるアルカリ成分が少ない分、耐熱性の高いホウ素を使用しているため、熱膨張率を抑えながら急激な温度変化に対応できるようになっています。ガラス繊維の中でも比較的低コストであり、非常に優れた電気絶縁性を誇り、繊維強化プラスチック(FRP)として自動車産業や電子機器の製造、建築の材料など幅広いシーンで活用されています。 Sガラス繊維 Eガラス繊維よりも高強度、高弾性に優れているのがSガラス繊維です。アルミナ(AL203)という弾力性を高める元素を多く含んでいるのが特徴で、Eガラス繊維よりも引張弾性が約20%、引張強度が約35%高いです。さらに酸化マグネシウムも多く含まれていることから、耐熱性にも優れており、熱膨張係数が小さいというメリットもあります。ただし、融解温度が相対的に高いことから、Eガラス繊維よりも数倍高いコストで取引されています。航空宇宙・軍事・スポーツ用具などの用途に活用されています。 Cガラス繊維(含アルカリガラス ) アルカリ成分を多く含んでいるのがCガラス繊維です。 融解温度を下げられるアルカリ成分ですが、酸への耐性を向上させる効果にも期待できます。Cガラス繊維を含んだガラスクロスを採用した製品は、酸化しやすい屋外での長期間使用を可能にします。耐酸性能力の高い製品や材料を製造したい場合に、Cガラス繊維が有効な選択肢となります。 ARガラス繊維 ARガラス繊維は、ガラスクロスの耐アルカリ性能を向上させられる繊維です。 機械的強度と破壊靭性が高いジルコニア(ZrO2)という成分を多く含んでおり、優れた耐アルカリ性を発揮します。 ガラス繊維とコンクリートの併用を実現させたのがARガラス繊維であり、コンクリート建造物の修復剤でも活用されています。 ECRガラス繊維 Eガラスを溶解する際に、発生・揮発するホウ素とフッ素分子は、人体および環境に有害な成分であることが知られています。 ECRガラス繊維は、有害性のあるホウ素(B2O3)とフッ素分子(F2)を含まない素材です。耐蝕性(耐酸性)・耐水性・耐熱性に優れ、Eガラス以上の機械的強度と同等の電気特性を備えているため、ガラスクロスの主成分でより需要が高まることが期待されています。人にも環境にもやさしいガラス繊維ですが、酸化チタンを使用しているため調達コストが高い傾向にあります。 ガラス繊維を使用した不燃シート「フジエース」 フジエースはガラス繊維を織り込んだガラスクロスに耐火コーティングを施し、耐火性・強度を向上させた製品です。 ガラスクロスの使用用途 特性の異なるガラス繊維を加工して作られたガラスクロスは、さまざまな分野の産業で活用されています。 ここからは、ガラスクロスの使用用途について詳しく解説します。 FRTP(ガラス繊維強化熱可塑性プラスチック) FRTPは、熱可塑性樹脂をガラス長繊維で補強した繊維強化プラスチックです。 以下のような分野でFRTPが使用されています。 自動車部品(バンパー、ドアハンドル、エアバッグカバー、エンジンカバーなど) 電気・電子部品(コネクター・リレー・スイッチ・プリント基板など) 機械部品(ギア、ベアリング、ブッシュ、ローラーなど) その他(スポーツ用品、医療用品、建築材料) 熱可塑性樹脂とは、加熱によって溶けて再使用できる樹脂のことで、ポリカーボネートやポリプロピレン、ABS、塩化ビニールなどが代表されます。FRTPは、上記のような熱可塑性樹脂にガラス繊維を補強材として混ぜたり、射出成形したりすることで作られます。金属と比較して軽くて強度があり、優れた耐熱性と耐摩擦性も備えています。 熱で変形しにくく寸法安定性を向上させる材料であり、FRPに並ぶ代表的な複合材料として重宝されている材料です。 FRP(ガラス繊維強化熱硬化性プラスチック) FRPは、樹脂プラスチックにガラス繊維や炭素繊維などを混合させた複合材料です。 以下のような分野でFRPが使用されています。 建築材料(洗面台、浴槽、ユニットバス、浄化槽、窓枠など) 航空機・宇宙機(アルミニウム合金の代替材料) 船舶(小型船舶の船体、ボート、ヨットなど) 車両(自動車や鉄道車両の内外装など) スポーツ用品(テニスラケット、ゴルフクラブなど) その他(信号機、プリント基板、郵便ポスト、楽器など) FRPに使用されている樹脂は、不飽和ポリエステル・フェノール・エポキシ・ビニルエステルなどの熱硬化性樹脂と、ポリプロピレン・ナイロン・ABSなどの熱可塑性樹脂です。樹脂をガラス繊維で補強することで、優れた電気絶縁性・耐熱性・寸法安定性を備えています。高精度な部品や材料の製造において、非常に需要の高いガラスクロスです。 GRC(ガラス繊維強化セメント板) GRCは、従来の技術では成し得なかった、セメントまたはセメントモルタルを耐アルカリガラス繊維で補強したガラスクロスです。 以下のような分野でGRCが使用されています。 建築(外壁カーテンウォール、内壁、内外装部材、天井・軒天井、床・屋根、建築部品など) 土木(道路用、鉄道用、水管理用、農業用、産業用、景観材など) その他(モニュメント、記念像、文化財など) かつてのセメント製品よりも、軽量で耐衝撃性や曲げ強度が大幅に優れていながら、繊細で自由な造形にも対応できます。  GRCは、成形や施工が容易なことから、工期や建設コストの低減にも寄与するガラスクロスです。 FRR(ガラス繊維強化ゴム) FRRとは、表面に屈曲性を付与し、ゴムとの接着性を高める加工をしたガラス長繊維を用いてゴムを補強した複合材料のことです。 以下のような分野でFRRが使用されています。 ベルト類(タイミングベルトやコンベヤベルトなど タイヤ(カーカス層やベルト層など) ホース(エアーホースや水道ホースなど) FRRの特徴は、引っ張りの強度や耐熱性の高さです。その特性から、車両のタイヤやベルト類などの苛酷な屈曲疲労のかかる部品で活用されています。 より快適な交通を実現させるために不可欠な素材として、近年注目を集めています。 ガラスペーパー ガラスペーパーとは、ガラス繊維を主体とした湿式抄紙法やガラス繊維単体で抄紙のことです。湿式抄紙法では、ガラス繊維とパルプ・合成繊維・エンプラ繊維などを配合します。 以下のような分野でガラスペーパーが使用されています。 建材(屋根材、床材、壁紙、断熱材、防水・防蝕・防災用シートなど) 電気・電子機器(エアコン、テレビ、LED照明、アミューズメント、自動車などの基板材料や絶縁体、フィルター材など) 産業資材(下水管や電力管、各種FRP材として社会インフラや生産現場など) ガラスペーパーは、紙と比較して耐水性が高く、引っ張りに方向性がないのが特徴です。この特性から、建材やフィルターなどで活用されています。 織物 ガラス繊維を縦横に組み合わせて作った織物は、非常に幅広い用途で活用できます。 工業用資材(ダクトの保温・保冷、防水・防蝕防災用のシート材・テープ、集塵装置、アルミ濾過用など) 建材(カーテン、壁張り、防虫網など) 縦と横どちらにも強度が高いのがガラス繊維の織物の特徴です。 ガラスクロスは、加工で配合する成分や繊維によって、耐久性・耐熱性・耐水性・耐衝撃性などが異なります。産業にガラスクロスを導入する際は、どのような分野に適した特性を持っているのかを細かく調べましょう。 ガラスクロス(ガラス繊維)を使用する際の注意点 ガラスクロスを生産・製造に導入する際は、以下の注意点やデメリットも理解しておきましょう。 ガラス繊維に触れるとチクチクしたり痒くなったりすることがある ガラス繊維を加工する際に吸引する可能性がある ガラスクロスの耐熱温度は高くても250℃〜350℃くらい ガラス繊維のチクチクに関しては一時的なものであり、皮膚炎やアレルギーの原因にはなりません。また、粉塵のように吸引する可能性がありますが、人に対する発がん性が一切認められていないため安全です。ガラス繊維をガラスクロスに加工した場合は、再飛散がほとんどなく、健康に影響を与えることはありません。耐熱温度は、ガラス繊維の密度や種類によって異なりますが、一般的に250℃〜350℃とされています。したがって、製造において500℃以上や1,000℃といった耐熱温度を求める場合、ガラスクロスは適していません。 不燃シート「フジエース」なら耐熱温度が約500℃ ガラスクロスよりも耐熱性の高い不燃シートを必要とするシーンにおすすめなのが、ZACROS株式会社が開発した「フジエース」です。フジエースの特徴や使用用途を分かりやすく解説します。 耐熱温度が約500℃ フジエースは、不燃ガラス繊維織物と特殊な耐熱塗料を含浸塗工させた不燃シートです。耐熱性がガラスクロスよりも非常に優れており、約500℃までの熱に耐えることができます。耐熱遮断性や断熱性も高く、炎や煙をほとんど発生させません。 引張強度と引裂強度が高い フジエースは、引張強度と引裂強度が高く、高性能な不燃シートです。 耐久性に優れていることから、溶接・溶断作業に発生するスパッターやノロに対応でき、安全な作業環境の維持に寄与します。 柔軟性があり裁断・縫製加工が容易 優れた耐熱性・耐久性がありながら、柔軟性も備えているのがフジエースの魅力です。裁断・縫製加工が容易であるため、クライアントの要件に合わせた保護カバーや不燃間仕切りシートなどを製造できます。 発がん性なく安全に使用できる フジエースには、アスベストのように発がん性物質や有害物質が発生しません。 労働安全衛生上で非常に優れた不燃シートであり、グレードに応じて国土交通省認定や不燃材A種認定、各種認定などを取得しています。 撥水性があり屋外でも使える 撥水性を備えたフジエースは、屋内外問わず、さまざまな分野の産業やシーンで利用されています。 電設ケーブルの保護カバーや防火防炎垂れ幕、断熱ダクトカバーなど、主に工業用資材の製造で幅広く活用できます。 2種類のラインナップを用意 フジエースは、厚さや引張強度、防炎規格などが異なる2種類のラインナップで提供しています。導入を検討される際に参考にしてください。 1050mm×30m巻930mm×50m巻0.8<>td縦: 1000インストロン型引張試験 測定項目FG-4300FG-4010試験方法寸法(幅mm×巻m数)厚さ(mm)0.2マイクロメーター重量(g/m2)930400メトラー電子天秤引張強度(N/25mm)縦:1960縦:1000インストロン型引張試験引張強度(N/25mm)横:1000横:1000引張速度300mm/min引張伸度(%)縦:6縦:6つかみ間隔 200mm引張伸度(%)横:3横:2.5サンプル巾50mm引裂強度(N)縦:24.5縦:70シングルタング法引裂強度(N)横:24横:70引張速度500mm/min防炎規格JIS-A-1323-1995A種合格UL94燃焼クラスV-0相当-国土交通省不燃材適合品◯-- 産業資材の製造はZACROS株式会社にお任せください! ガラスクロスは、高温環境に耐えられる耐熱性や優れた耐久性を持ち、幅広い産業で活用されています。 主成分となるガラス繊維の種類や配合する成分・素材によって特性が異なるため、自社製品の製造と親和性の高いものを選ぶことが重要です。 ZACROS株式会社では、ガラスクロスよりも非常に優れた耐熱性や耐熱遮断性を備えた不燃シート「フジエース」を提供しております。 発がん性物質や有害物質を含まない安全なフジエースは、撥水性や柔軟性も備えており、屋内外問わず、産業資材の製造に活用できます。 貴社の課題と目的に応じたソリューションをご提案できますので、ぜひこの機会に「ZACROS株式会社」までお問い合わせください。 ▶安全衛生面でも非常に信頼度の高い不燃シート「フジエース」の製品情報はこちら

  • 剥離フィルム
2023.12.06

離型紙とは?メリット・デメリットや剥離フィルムとの違いを徹底解説

離型紙は、粘着性のある製品の保護に用いられる紙であり、さまざまな分野の製品で使用されています。 自社製品の開発に離型紙を必要とされているご担当は、離型紙の特徴から注意点まで把握し、最終製品の品質向上・維持を図れるものかを判断することが大切です。 この記事では、離型紙のメリット・デメリットから、剥離フィルムとの違いまでを徹底解説します。 離型紙とは 離型紙とは、粘着性物質を保護する際に用いられる、剥離剤をコーティングした紙のことです。 剥離剤を塗工する原紙の機能や質感により様々な用途に使われています。 離型紙の種類 離型紙に使用される原紙は、主に上質紙・グラシン紙・クラフト紙の3種類に分類されます。 上質紙 上質紙とは、表面に光沢があり、比較的平滑で滑らかな質感が特徴的な紙です。その外観的特徴を生かし、貼布薬用や医療用途、絆創膏の離型紙に多く使用されています。 グラシン紙 グラシン紙は、薄手のものには透明性が有り耐油性や耐水性に優れた紙です。上質紙やクラフト紙よりも密度が高く、剥離剤を原紙に直接塗ることができます。身近な例として調理用クッキングシートがあります。クッキングシートはグラシン紙を耐熱性の高いシリコーン剥離剤でコーティングし、オーブンの高熱下でも使えるように作られています。 クラフト紙 クラフト紙は、ドイツ語で「クラフト=強度」を名前の由来とするほど引張強度が高く、破れにくさが特徴です。コストパフォーマンスにも優れ、剥離紙の原紙として、最も汎用的に使用されている紙です。 剥離剤の分類 離型紙をコーティングする剥離剤は、主にシリコーン系とノンシリコーン系に分けられます。昨今における電子部品業界では、ノンシリコーン系の需要が高まってきています。 シリコーン系剥離剤 シリコーン系剥離剤は、シリコーン樹脂を主成分としています。 高い耐熱性・耐油性・耐水性によって化学的に安定しており、剥離性にも優れているため、非常になめらかな表面を形成できます。 ただし、シリコーン系剥離剤は、静電気の発生や塗料の密着性の低下などの問題が生じることもあるため、注意が必要です。また、シリコンオイルと呼ばれる粘着性の低い油状物質を放出し接触面に移行することがあるため、一部の製品や用途では好ましくないとされます。シリコーン樹脂が製品のみならず製造現場を汚染する可能性もあるため、敬遠されることがあります。 ノンシリコーン系剥離剤 ノンシリコーン系剥離剤は、シリコーン樹脂を使用せず、合成樹脂や脂肪族化合物などを主成分としています。 そのため、シリコーン系剥離剤に比べて、塗料や接着剤の密着性の低下が少なく、静電気の発生も少ない傾向があります。 医薬品や食品包装材料など、衛生面が重要な製品の製造に使用されることが多く、人体に対する安全性が高いことが特徴です。ただし、ノンシリコーン系剥離剤は、シリコーン系剥離剤に比べて、耐熱性や耐油性、耐水性に劣る場合があるため、用途に合わせて選定する必要があります。 離型紙のメリット 離型紙は、コストパフォーマンスやクッション性、視認性などに優れた材料です。製品の開発工程に離型紙を用いるメリットを詳しく解説します。 低コストで入手できる紙は安定した供給があり、低コストで入手できるため、離型紙は多くの産業分野で広く使用されています。 クッション性が高い繊維質でクッション性のある紙をベースとした離型紙は、加工材料の表面の保護に優れています。 またそのクッション性の高さから、打ち抜き加工への適正にも優れています。 加工物の視認性が高い離型紙は、加工物との見分けがつきやすく、識別や管理が容易になるというメリットがあります。 離型紙のデメリット 離型紙は、異物混入の可能性があることや、厳密な厚み管理が困難なことなど、複数のデメリットも存在します。 必ずデメリットを把握した上で、製造プロセスへの導入を検討しましょう。 紙粉(異物混入)一般的に紙は摩擦や断裁により紙粉が発生するため、製造プロセスに原料を紙とした剥離紙を用いることは、紙粉が混入して最終製品の品質低下の原因になる可能性があります。 厳しい異物管理を要求される場合には、剥離フィルムを選択肢に入れましょう。 透明度が低いグラシン紙など、薄手であれば透明性のあるものもありますが、上質紙やクラフト紙といった紙は透明度が無く、離型紙と接触している面の異物やキズを目視することは困難です。 吸湿する高湿度の環境下や、水分が多く含まれる製品の加工では、離型紙が吸湿して膨張する可能性があります。膨張した離型紙を使用した場合、製品に正しくフィットしなかったり、剥がす際に破れたり、剥離剤が最終製品に残留する可能性もあります。また、離型紙の表面が濡れた状態になると、製品の表面に水滴痕や汚れが付着する場合があるため、適切な湿度・環境管理が必要です。 薄いものが少ない昨今では環境配慮や輸送費の高騰により薄膜タイプのニーズが高まり、薄さと強度を兼ね備えた離型紙も増えつつありますが、基本的には、離型紙は薄いものが少ないと理解しておきましょう。 厚み管理が困難紙は、一般的には‘坪量’と呼ばれる、重量で管理をしており、厳密な厚みの管理が困難です。 厳密な厚み管理が必要な案件には、均一性を特長とする剥離フィルムを選択肢にいれましょう。 環境への負荷環境配慮への社会の意識の高まりを受けて、再生可能な資源として紙が注目されていますが、それを疑問視する声も上がっています。北アイルランド議会が2011年に発表した研究論文では「紙袋の製造には、プラスチック製レジ袋の製造の4倍以上のエネルギーが必要」なことが提示されています。また紙はプラスチックに比べて重くかさばるため、輸送燃料の消費が大きいことから、「紙の方が環境負荷が低い」と言い切ることはできません。 離型紙(剥離紙)に対する剥離フィルムのメリット 離型紙は、異物混入や貼付した状態での外観検査ができないといったデメリットが挙げられますが、剥離フィルムを代用することで解消できる場合があります。 剥離フィルムとは 離型紙と剥離フィルムは、どちらも接着剤や粘着剤などの粘着性のある材料の表面を保護するために使用されます。 剥離フィルムが離型紙と異なる点は、一般的にPET・OPP・PP・PEなどの各種プラスチックの材料を用いていることです。 剥離剤をより精密かつクリーンにコーティングした材料が使用されており、さまざまなメリットをもたらします。 ハイクリーンな材料 剥離フィルムは、クリーンな材料をクリーンな環境下で加工し製造されている製品です。原料となるプラスチックフィルムは、製造プロセスでの品質管理が非常に厳密であり、クリーンルームなどの清潔な環境下で、素材や成型時の温湿度管理なども徹底されています。 異物混入が少ない剥離フィルムは、ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどの樹脂素材を使用し、異物が混入しないよう工程設計された製品のため、異物混入の可能性は低いです。また、製造工程での高い品質管理により、空気中の微粒子を含む異物混入を最小限に抑えるように工夫されています。 必ずしも異物が混入しないわけではありませんが、離型紙に比べてクリーンな表面を保つことができます。 透明化できる剥離フィルムは、ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどのプラスチックフィルムを原料としており、これらは透明に加工できる材料です。貼り付けた製品の色や形状、配置をより鮮明に確認できるため、精密電子機器や医療材料など、透明性が求められる分野で広く使用されています。 厚み管理が容易である剥離フィルムの基材となるプラスチックフィルムは、溶かした樹脂を薄く引き伸ばして作られ、厚みのムラが生じにくいため、紙と比較して厚み管理が容易です。 ZACROS株式会社が高品質な剥離フィルムをご提供します 離型紙・剥離フィルムとは、粘着性物質を保護する際に用いられる、剥離剤をコーティングしたシート状の製品であり、基材に用いる材質によって質感・透明度・耐久性などが異なります。工業製品の製造や加工、食品包装や医療用品などの幅広い分野で使用されている素材ですが、メリット・デメリットをしっかり把握した上で、製造に採用するかどうかを検討することが大切です。「ZACROS株式会社」では、透明性で異物混入が少ない、高品質で信頼性の高い剥離フィルムをご提供しております。 多層剥離フィルム(紙構成品) ZACROS株式会社では、PET単体の剥離フィルム以外にも、紙をOPPフィルムやPETフィルムでラミネートした構成品も展開しています。 離型紙や剥離フィルムを貼り合わせたまま打ち抜き加工をする場合、離型紙ではバリと呼ばれる紙粉が出たり、離型フィルムでは打ち抜き装置に追随し被着体を傷つけたりします。紙をPETフィルムでラミネートした多層剥離フィルムは紙とプラスチックフィルムの特長を活かし、PET単層フィルムより打ち抜き適正に優れており、PEラミ剥離紙よりもバリ低減が可能です。そのためボンディングシート、カバーレイ等、打ち抜き加工性を必要とする用途に最適です。 剥離フィルムのご相談は当社までお問い合わせください。

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