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COLUMN
偏光板保護フィルムとは?その必要性から保護フィルムの選び方までを解説
近年、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを搭載した機器の値段は安価になり、消費者はディスプレイを購入しやすくなりました。
一方、それらを開発・供給するメーカーは、消費者が意識することのない画面のちらつき防止、映り込み防止、汚れ防止、高精細化などを実現する必要があり、偏光板や部材の表面処理、保護フィルムなどの細かな仕様を改善すべく、より良い提供事業者を探している担当者も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、偏光板や保護フィルムの必要性や特徴に触れながら、偏光板保護フィルムの選び方について解説します。
偏光板とは、振動する光を一定の方向だけに振動するように「光の振動方向を整える」ものです。
そもそも光は、360度の全方向に振動している電磁波です。例えば、テレビの液晶ディスプレイから偏光板を外すと画面の映像を人の目で見ることはできません。それは、液晶ディスプレイからの光が360度全方向に振動しているため、特定の光や映像を捉えることができないからです。
偏光板を通していなければ、ディスプレイは真っ白な板が光を発しているように見えてしまうのです。
このような状態から映像を視認できるようにするためには、光の振動を一定の方向に整える必要があります。そこで利用されるのが偏光板です。光の振動を偏光板で一定方向に整えることで、人の目に映像が見えるようになります。
つまり、テレビやパソコンのディスプレイに表示される映像(光)を見るためには偏光板が不可欠だということです。
ここまでディスプレイ上で映像などを視認するための偏光板の必要性についてお伝えしてきましたが、ここからはディスプレイ製造工程で偏光板を保護するために利用される偏光板保護フィルムの特徴や用途を解説します。
偏光板保護フィルムは製造工程や輸送時・保管時のキズや異物から偏光板を保護する目的で使用されます。そのため要求される特徴としては、剥離した際に被着体へ糊残りなどの影響がないことや帯電防止・防汚性能があることが挙げられます。また、貼合した状態で外観検査やインライン検査ができるように、高透明、欠点数少、印字性付与なども求められます。
近年のテレビやパソコン、スマートフォンといった、ディスプレイ部材の製造工程のオープンセル化により、偏光板保護フィルムが貼合されている期間が長くなっています。そこでポイントとなるのが経時変化です。偏光板保護フィルムの劣化が剥離時のディスプレイの破損や外観不具合を引き起こしてしまう可能性があるため時間の経過に伴う変化を抑えることがディスプレイの保護にも大きく関係します。
【偏光板保護フィルムの特徴】
多くのディスプレイの製造工程には偏光板保護フィルムが使用されております。上述しているように、液晶テレビのディスプレイやパソコンの液晶ディスプレイ、近年では有機ELを利用したディスプレイにも偏光板は必須です。私たちが毎日使うスマートフォンの画面にも偏光板が使用されており、ディスプレイの市場とともに偏光板保護フィルムの需要も続いていくと考えられています。
【偏光板保護フィルムの用途】
それでは、実際に偏光板に使用する偏光板保護フィルムの選び方を見ていきましょう。
偏光板保護フィルムを選ぶ際の主なポイントは、前述したとおり高透明で光学特性に優れ欠点が少ないこと、剥離時に被着体への影響がないこと。また、経時変化が安定していることも欠かせません。これらの製品を提供する企業の選び方も重要です。素材を提供する企業として、高品質なものを提供できる技術やノウハウを持っていること、そして、各種偏光板に対応した粘着物性要求やフィルムの表面処理の性能付加(帯電防止や傷防止など)に対して、柔軟に変更処理をしてくれるかどうかも大切なポイントであると言えます。
偏光板保護フィルムを選ぶ際のチェックポイントには以下のようなものが挙げられます。
偏光板保護フィルムを提供する企業の選ぶ際のチェックポイントは以下です。
これらのポイントを満たす製品および企業を見極めることが、高品質な製品を保つための要件となります。
偏光板保護フィルムの質によって、テレビやパソコン、スマートフォンといったディスプレイを持つ製品の製造工程の安定性が大きく左右されます。偏光板保護フィルムを選定するときには、慎重に各社の特徴や技術や品質をチェックして、採用する製品を選ばなければなりません。そのためには、長年の技術やノウハウを蓄積し、常に新しい技術や製品を生み出している企業を選ぶことが安心ポイントであり、製品の品質向上を実現するポイントでもあります。
偏光板保護フィルムを提供するZACROS株式会社では、情報電子事業分野はもちろん、ライフサイエンス事業や医療分野、建築・土木資材事業分野にも、光学フィルムをはじめとしたさまざまな製品を提供しているため、その幅広いノウハウと技術が偏光板保護フィルムにも生かされています。
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